【CAが教える】ホテルで必ず確認!ベッドバグの恐怖から守る方法

航空・CA

こんにちは、外資系航空会社でCAをしております(現在、休業中)RYUCREWです。
本日は、ステイ先などでホテルに頻繁に宿泊する機会のあるCAならではの、
ホテルチェックイン時に必ずチェックしている項目を皆様とシェアさせて頂きます。

現在の航空会社でCAになってすぐの頃、先輩CAから伝授された知識です。
海外旅行先や、国内の旅行時にでも役立つ情報となりますので、ご覧頂ければ幸いです。

CAになって初めてのステイ先での出来事。

私が客室乗務員になって初めてのステイ先での出来事。
やはり、初めての宿泊を伴う乗務ということで私はかなり浮き足立っていたのですが、
ステイ先のホテルに到着してすぐに先輩クルーから恐ろしく、
そして驚きのアドバイスを頂いたのです。


旅行が大好きな私は、今まで国内外の多くの安宿やホテルに宿泊していましたが、
この時に先輩から教えて頂くまでは今からお話することに関して、
一切気にしたこともありませんでした。
今では私が後輩クルーや周りの友人に、アドバイスすることが多くなりましたが、
今回はこちらのブログでも少し紹介させて頂きます。

ホテルの部屋に入室したら、まずチェックする箇所。

まずホテルの部屋に入室したら、ベッドに座って落ち着いてしまう前に、
必ずベッドの4隅をチェックしてください。
その理由は、とんでもなく恐ろしい奴からご自身を守る為なんです。


その恐ろしいやつに関しては後ほど、詳しく説明しますね。
それでは早速、ベッドの4隅を確認する方法をお伝えします。
ここではベッドと言っていますが、要はマットレスのことです。
最初にマットレスに被せてある掛け布団や、シーツを剥がします。

ベッド四隅のチェック場所

上記の写真のように、ベッドの4隅のシーツをめくり、
マットレスが見える状態になったら、次は写真の矢印のポイントを徹底的にチェックします。
特に念入りに見て欲しいのが、マットレスの角の繋ぎの目の部分や折り返しになっている部分です。
とにかく死角になっていそうなところを入念にチェックして頂きたいのです。

その際に、黒っぽいシミ、そして虫の卵のようなものや、
目視できる大きさの虫を発見したら緊急事態です。
ここからはその「正体」について詳しくお話します。

ここまでのポイントをおさらいしましょう。ベッドの4隅のシーツをめくって、入念に以下の点をチェックします。

  • 赤いシミや、赤黒くなっているシミ(⬅︎これが一番、発見することの多いサインです)
  • 虫の卵のようなもの
  • 目視できるサイズの虫

で、その正体は一体?

実物は刺激的過ぎるのでイラストです。

実際の画像が気になる方は、ぜひグーグルなので一度検索してみてください。
かなり刺激的な画像が出てきますので、勇気のある方のみでお願いします!

先ほどから登場している、その恐ろしい奴の正体とは、
ベッドバグ(=日本では、南京虫トコジラミと呼ばれます。)です。
海外のホテルでは最も恐れられている害虫の一種で、
日本人観光客が多く押し寄せるニューヨークやハワイなどでもしばしば大問題になっています。

日本のホテルなどではあまり聞かない害虫かも知れませんが、
もちろん日本にも存在していますし、海外からの旅行者が増えて以降、
日本国内でもその勢力は広まっています。

ベッドバグ(Bed bug)は、恐ろしいほどの繁殖力と生命力で一度、
ベッドや部屋に住み着くと駆除することがかなり難しいのです。
また夜行性ということもあり、日中の明るい時間にはシーツの中や布団の上を這うこともないので、
入念にチェックしない限り見つけることは困難です。

また成虫のメスをベッドの上で1匹見つけると、
おそらくそのベッドには他にもたくさんの仲間がいると考えていいでしょう。
そしてベッドの4角にはベッドバグの卵が産み付けられている場合もあります。
この場合も成虫がどこかに隠れているサインです。

あと、赤いシミや黒っぽいシミはトコジラミが残した分泌液や吸血した血の残りですので、
トコジラミ自体を見つけることがなくても、
シミがあった場合は同様に成虫が隠れていることを疑った方が無難です。

トコジラミの生態について

トコシラミの生態は?

成虫の大きさは5ミリから7ミリほどあり、目視ができます。色は薄黄色もしくは赤褐色ですが、吸血したあとはかなり濃い茶色で、かなり膨らんでいるのが分かります。見た目は小さいカメムシのようでもあり、大きめのダニのようでもあります。動きはかなり速く、夜行性なのも特徴です。そして、トコジラミは吸血性の虫なのでベッドでゆっくりしている人間を噛んで血を吸います。
一番厄介なのは、吸血時に人間の体内に唾液を残すのですが、それに人間の体はアレルギー反応を起こしてしまうのです。

意外と大きいので、成虫の場合は目視でしっかりと確認できます。
また色は褐色〜濃い茶色なので、マットレスやシーツなど白い布の上だとすぐに気付きます。

トコジラミに噛まれたときの症状は?

一度噛まれると、今までに感じたことのないような強いかゆみに襲われます。
噛まれるのは基本的に人間が眠っている時なので、朝になって強い痒みや、
刺された痕を見つけることで気づくことが多いです。
噛まれる場合、1箇所だけではなく数カ所以上噛まれることが多いのも怖いポイントです。
通常、噛まれてすぐより二日目以降の方が痒みがより強く出るとも言われており、
その跡は1ー2週間程度消えずに肌に残ります。

そしてそんな恐怖のトコジラミがよく生息しているのが、
先ほどから繰り返しお伝えしているベッドのマットレスなどの4隅です。
その他、布製のものならどこにでも生息ができると言われていますが、
吸血性の虫なので人間や動物の血が吸える場所を好みます。

逆にツルツルした素材、プラスチックなどには生息しにくく、
ホテル滞在中に着替えなどを置きたい場合には、
そういった場所を見つけて置いておくのがオススメです。

スーツケースを置く為の布製スタンドなども危険です!

前述した通り、ベッドバグは布製の物を好むので、ホテルの部屋の中に必ずある
キャリーケースのスタンドなども注意が必要です。
ここにベッドバグが仮に潜んでいた場合、キャリーケースに侵入した奴らを最悪の場合、
自宅や次の宿泊先などに持ち込んでしまう可能性さえあります。

ベッドバグの被害にあったことのあるCAはホテルに入室すると、
まずキャリーケースをバスルーム内のバスタブや、タイル床になっているところに避難させ、それからベッドバグが好むベッド周りやスタンドを確認し安全だと判断した上で、
キャリーケースを部屋に持ち込むという対応をとっている人もいます。

見つけてしまったらすぐに行動を!

で、実際見つけたらどうすればいい?

明らかにトコジラミがいる可能性がある場合は、
荷物などをベッドに置く前にすぐにフロントに連絡をして確認してもらいましょう。
通常ならホテル側は部屋の変更をしてくれるはずです。
ホテル側はベッドバグが出た部屋はペストコントロール(害虫駆除業者)などに依頼して、
それ以上、被害が広がらないようにするなどの対応を取ります。
もちろん、放置しておくと、ホテルのリネン類を介して他の部屋に侵入するなどして
最終的にはさらに駆除が大変な状況に陥ってしまう為です。

海外でベッドバグが大繁殖している理由は、
旅行者のカバンや衣類にくっついてホテルや自宅に持ち帰り、
そこで繁殖が広がっていく為だと言われています。
いったん、自宅に持ち帰って繁殖させてしまうと、ベッドのマットレスはおろか、
ベッドフレームや自宅にあるソファ、カーペット、衣類など
布製でベッドバグ繁殖や生息の可能性のあるもの全てを処分もしくは害虫駆除業者などに
依頼して完全に駆除してもらう必要があります。

ベッドバグは過酷な環境下でも生息できる害虫で、
一般的な殺虫剤やダニ除けのスプレーなどでは駆除できないことも多く、
自身で出来る最も効果的な駆除方法は高温のスチームクリーナーを当てるか、
衣類などに関しては高温の乾燥機にかけるといったものがあるようです。

対策や予防策は?

トコジラミ自体を全てのホテルから完全に排除することはできませんが、
自宅へ持ち帰ることや、噛まれて激しい痒みに襲われない為にいくつかの予防や対策はあります。

対策❶ スーツケースや荷物をベッド上に置かない

例え、ベッドの4隅を確認してトコジラミの生息を確認できなかったとしても、
念のため、就寝中や部屋にいない間など、長時間に渡ってスーツケースや
自身の荷物をベッド上に置かないことが大切です。
ましてや、スーツケースの蓋を開けたままの放置はとても危険です。


対策❷ ミントやハッカ系のスプレーを使う

その他、CAがよく対策として使うものとしては、ペッパーミント系のスプレーや、
ハッカ油を水と薄めたものをスプレー容器に入れたものです。
このスプレーをベッドの4隅や、スーツケースの周りなど気になるところにスプレーします。
この香りはトコジラミだけではなく、ダニ・ノミ・ゴキブリなどにも効果があると言われています。

まとめ

最後にこの記事で重要なポイントをまとめています。

  • 入室したらベッドの4隅と、布製のスタンドなどをチェック
  • 赤や黒いシミ、ベッドバグやその卵を発見したら→すぐにフロントへ連絡
  • 噛まれると、跡が残り、強い痒みに襲われる
  • ベッドバグは目視可能な大きさで、夜行性。動きは速い。
  • キャリーケースに侵入して自宅に持ち帰る可能性も
  • 一度繁殖すると、駆除がとても難しい
  • 荷物をベッドの上に置きっぱなしにしない
  • ミントやハッカ系のスプレーもベッドバグ除けに効果的

今回はCAがステイ先ホテルのベッドで必ずチェックする箇所と、
ベッドバグ(トコジラミ)についてシェアさせて頂きました。
日本国内でも最近、報告が増えてきているようですので、海外旅行の時だけではなく、
ホテルなどに宿泊する際には出来る限りチェックして頂ければ安心かと存じます。

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