【CAが教える】飛行機のNG席&タイプ別おすすめ席【必見】

航空・CA

こんにちは、外資系航空会社でCAをしております(現在、休業中)RYUCREWです。
本日は、飛行機に乗った際(特に長距離便)に少し注意が必要なお席と
旅の目的や機内の過ごし方によっておすすめのお座席を
客室乗務員的な観点からご紹介させて頂きます。

まず初めに基本情報。

今回、ご紹介するのは長距離フライトエコノミークラス
ご利用されるケースを想定してお話しています。
もちろん機材やエアラインによって、座席の配置やサービスの流れが異なる場合もありますので、
ご搭乗になられる際には、そのエアラインのウェブサイトで機材の座席配置や、
エンターテイメントシステムの有無、機内サービスの内容の確認をしておくと安心です。
そのほか、インターネット上には様々な口コミサイトなどがあり、
搭乗予定のエアラインや路線に関するものをチェックするのも有効です!

それでは早速、タイプ別におすすめ席NG席を見ていきましょう!

タイプ❶ フライト中はずっと眠っておきたい方

出張や旅行先での体力を温存したい、飛行機の揺れが怖いから飛行機に乗った途端から
着陸まで出来る限り眠っておきたいと思われる方にはおすすめの席がございます。

それは当たり前ですが、窓側のお席になります。
その中でも最もおすすめなのが、窓側でも窓の無いお席です

お客様
お客様

窓側で窓の無い席
言ってる意味がわからんが?

実は、機内には実はいくつか窓の無いお席が存在するのです。

配線を通す必要があったり、席の配置などを理由に機内の一部には窓が無い部分があります。
特に大型機だと窓側席なのに窓がなく景色の見えないお席がいくつか存在し、
普通だとあまり好まれないお席なのです。

では、なんで窓のない窓側席がオススメなの?

通常なら人気のない窓のない窓側席ですが、
機内でぐっすり眠ろうとしている方にはまさにぴったりのお席なんです!
窓のあるお席は窓の日除け(ウィンドウシェイド)がありますが、
壁に寄りかかる時にその取手の部分が身体に当たったり、
あまりに体重をかけてしまうと破損してしまうことも、、、。

それに比べ、窓のない窓側席は、その日除けの心配がいらず、
思いのままに壁に身体を任せて眠ることが出来るのです!

それに加え、窓の横のお席は他のお席に比べて機内温度が低く、
体感的に寒く感じる方も多いです。
機内では薄いブランケットのみの提供なので(エコノミークラス)、
しっかり眠りたい方は寒さは少しでもマシな窓のない窓側席をオススメします!

もう一つは、もし隣に自分の知らない方が座っていた場合、
窓の日除けの上げ下げに気を遣う必要がないと言うのもポイントの一つです。
もともと窓がないので、離陸前から壁にもたれ掛かっていても
隣人が景色を見るのを邪魔する心配もありません!笑

タイプ❷ お子様連れの方

まず、乳児と一緒に搭乗される方は予約時に
お早めにバシネット席を指定してください。
(通常ではあれば、無料で指定できます)

バシネット席とは、機内の壁に取り外し可能な乳児用ベッドのあるお席のことです。
ただ、小さな機体にはないことも多く、ある場合も数に限りがありますので、
必ず利用できると言う訳ではありません。


そして次に、幼児や未就学のお子様と搭乗される場合は、機内後方のお席がオススメです!

なぜ、子供連れは後方座席がいいの?

飛行機の予約は基本、機内の前方のお席から埋まっていく傾向があります。
したがって、予約率が75%〜80%くらいだったり、
それ以下の場合には後方のお座席に空席が多くなる場合が多いです。

これだけは運による部分も多いですが、
自分の席の横や近くの席が空席だとお子様とでも広々と過ごすことができます。

ただ、エアラインによっては勝手に座席を移動したり、
空席だからといってその席を利用したりすると注意を受けるところもありますので、
念のため、担当の客室乗務員に移動していいか、
空席を利用していいかを確認しておくことが大切です。

そして、後方座席は客室乗務員からのケアを受けやすい!?

客室乗務員の仕事場(ギャレー)の多くは機内後方にあることが多いです。
したがって、小さなお子様や乳児連れのお客様からよくリクエストをいただく、

お母さん
お母さん

ミルクを温めてもらえますか?

お父さん
お父さん

トイレの間、少しだけ預かってもらえますか?


など何かケアが必要な場合、すぐに助けを求めることができます。
そして化粧室も機内の後方にあることが多く、この点もお子様連れには安心のポイントです!

タイプ❸ 機内エンターテイメントを楽しみたい方

飛行機では眠れないし、せっかくだから機内で映画やドラマなど、
機内エンターテイメントを思いっきり楽しんでやる!と思われる方もそう少なくはないはず。

基本的にどの座席であれ、機内エンターテイメントシステムは故障していない限りは利用できるので、
今回はNGの座席をご紹介致します。

NG座席① 化粧室近くの通路側の席

化粧室の近くはミールサービス後などは長蛇の列ができることが多く、
その列は化粧室近くの座席まで続く時もあります。
そんな時によく起こるトラブルが、化粧室を待っているお客様が近くの座席の背もたれを
掴みながらお待ちになっており、その際に通路側のお席の方の個人モニターに手が触れ、
勝手に再生が停止したり、早送りになってしまったり、、、。

集中して映画を楽しんでいる時にはあまり起きて欲しくないハプニングですよね。
そしてやはり、誰かが近くに常に並んで立っている状態ではなかなか映画に集中できないものです。

NG座席② バルクヘッドの席(前が壁になっている席)

機内にある仕切りの壁

バルクヘッドの席とは、自分の座席の前が機内の仕切りの壁がある席。
あるいは、CAのジャンプシートや扉の前の座席などがそれにあたります。

バルクヘッドのお席は、前にお席がないので足元が広々としていて人気のお席です。
しかし、機内エンタメを楽しみにされている方にはもしかすると完璧なお席ではない可能性が、、、!

バルクヘッドのお席は前のお座席がないのが利点ですが、
その為に個人モニターが前の座席の背もたれに設置することができず、
代わりに肘掛の下に収納されています。
それをひっぱり出してモニターを使用するのですが、
このモニター、安全の為に離着陸時は必ず所定の肘掛の下に収納する必要があります。

例えば着陸間際、ラストシーン真っ只中の映画を鑑賞中、
普通の座席であれば着陸後まで映画を楽しむことができますが(イヤホンなどは使用できない。)
バルヘッド席の場合、どんなに残りがあと少しの映画でも客室乗務員の着陸準備のチェック時に
必ずモニターをオフにして、収納する必要があります。
とっても小さなことかも知れませんが、
もし気になる方はこの点もぜひ頭に入れておくと後悔せずに済むかも知れません!

タイプ❹ 機内食を楽しみにされている方

ビジネスクラスの機内食の例

長いフライトでの楽しみと言えば、機内食を挙げる方も多いのではないでしょうか?
通常、多くの航空会社では規定のフライト時間以上の場合、機内食が提供され、
多くの場合2種類のチョイスから選択できます。

ビーフorチキンで、どちらにするか早くから決めていたのに
自分の座席の前でお目当てのチョイスが売り切れ、、、なんてことも。
それを避けるには、以下のお席がオススメです!

機内食のチョイスを確実にするなら前方の席がオススメ。

これはエアラインにもよりますが、通常多くのエアラインで、機内食は機内の前方から配膳をします。
その為、後方のお席になればなるほど、お目当てのチョイスが売り切れる可能性が出てきます。

どうしても食べれないものや、食物アレルギーがある場合などは、
予約時に必ず特別食をリクエストしましょう。基本的に特別食の手配は無料です。
空港についてチェックインする際にリクエストしても、
手配が間に合わない可能性が大きいので、
遅くとも出発の48時間前にはエアラインにリクエストを出しておきましょう。

最後に飛行機の座席配置が分かるサイトをご紹介!

今までオススメの席やNGの座席を紹介してきましたが、
最後に自分が搭乗予定の飛行機の座席配置がすぐに分かるオススメのサイト
その確認方法をご紹介します!

まずは、搭乗するエアラインのウェブサイトでチェック!

現在は多くのエアラインで、48〜24時間前からオンラインチェックインができる場合が多いです。
オンラインチェックインでは座席のリクエストなどもでき、
その際に搭乗予定の機体とその座席配列をチェックすることができます。

通常、化粧室の位置や、バルクヘッドの席、窓のない席など確認できる場合が多いですが、
エアラインによっては表示されない場合もあるので、
その際はエアラインのウェブサイトにある機体情報や、
フリートインフォメーションのページをチェックしてみるのもいいかも知れません。

座席配置の確認に特化したウェブサイトもある!

私が個人的によく利用するサイトは、Seat Guruと言うサイトで、
自分の搭乗予定のエアラインと便名、日付を選べば、
その機体の座席配置が自動で表示されると言うもの。
USBポートの有無や、座席リクライニングの情報など細かい情報もチェックできてかなり便利です。

Seat Guru by Trip Advisor

まとめ

  • フライト中は爆睡したい!→窓のない窓側席
  • 乳児、お子様連れのお客様→バルクヘッド席もしくは機内後方座席
  • 機内エンタメを楽しみたい方→化粧室周りとバルクヘッド座席を避ける
  • 機内食が楽しみ!なお客様→機内前方のお座席
  • 48−24時間前からオンラインチェックインができ、座席を無料で変更できる
  • 航空会社のウェブサイトやSeat Guruサイトで座席配置が確認できる

長距離であればあるほど、飛行機の座席選びは重要になってきます。
旅の思い出がさらに素敵なものになるように、座席選びもぜひ慎重に確実に行って頂ければ幸いです!

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