【CAが教える】機内に絶対持ち込むべきオススメ品・5選!

航空・CA

今回はカナダ在住・男性CAであり、また日本とカナダを毎年何度も行き来する私が、長距離フライトを利用する際に機内に持ち込むと便利&快適になる品々を厳選して5つご紹介させて頂きます。
ぜひ、また近いうちに海外旅行が気軽にできるようになった際には参考にして頂けますと幸いです。

長距離フライトの大敵は?

日本から北米や中東、ヨーロッパなど8時間を超えるような長距離フライトで、私たちの身体の大敵となるのは、やはり①乾燥 ②疲労・睡眠不足 ③体温調整 などではないでしょうか?
こう言った大敵に備えずに飛行機に搭乗してしまうと、離陸してから着陸するまでの長時間、後悔することになってしまいます。そのためにも事前に機内に持ち込むべきものを用意し、備えておくことが大切です。機内に持ち込んだ、ちょっとした物が辛い長距離フライトを快適にしてくれるはずです。

  • 機内の湿度は、約20%程度。砂漠とほぼ同じ湿度。
  • 窮屈な姿勢で移動、離陸後は現地時間に合わせて機内照明が調節される為、睡眠不足や疲労が溜まる原因になることも。
  • 機内の温度は一括で管理されており、また座席の位置(とくに窓側は冷える)などで変わるので、調節が難しい。

機内に持ち込むべき品・5選

それでは早速、私が幾度となく日本とカナダを行き来する中で、辛いフライトを乗り切る為に機内持ち込みの選抜メンバーとなった品々を紹介していきます。

① 保温・保冷機能付きタンブラー(魔法瓶)

タンブラー 
私が実際に使用しているタンブラー

まず最初におすすめしたいのは、保温、保冷機能のついたタンブラー(水筒)です。魔法瓶とも呼ばれますが、機内持ち込みでおすすめしたいのは特に保温の機能がしっかりした物です。またサイズは小さめで、350ミリリットルくらいまでのものがオススメです。

お湯で水分補給〜肌や鼻の乾燥対策まで!

先述した通り、機内は砂漠並みの乾燥です。そうした環境下で大切になってくるのが、水分補給&保湿です。その2つをサポートしてくれるのが、この保温機能付きのタンブラーです。
機内での水分補給は大切ですが、お座席が窓側や真ん中だった場合、なかなか頻繁にはお化粧室を利用できませんよね?そんな中で、温かい飲み物はとても便利です。温かい飲み物の場合、こまめに少しずつ飲むだけで喉が潤いますし、緑茶などの場合には口臭予防や殺菌効果なども期待できます。
少しずつ飲むことで、化粧室の利用回数も減らすことができますし、まさに一石二鳥です。

機内サービスの後などに客室乗務員にお願いをすれば、持参のタンブラーにお湯やお茶を入れてもらうことができます。熱湯の場合、揺れる機内ではかなり危険ですので、蓋を必ず閉めて運ぶようにしてください。
※現在、感染症予防の観点から持参した容器での飲み物の提供を中止しているエアラインもありますのでご注意ください。

そしてもうひとつの利点が、保湿対策ができるということです。

保温機能付きタンブラー

乾燥している機内では、喉だけではなく肌や、鼻の粘膜なども水分不足で乾燥します。特に鼻の粘膜は、乾燥すると感染症にかかりやすくなったり、人によっては鼻血が出たりと、保湿がとても大切になってくる場所でもあります。そんな時に活躍するのも、またこのお湯や温かい飲み物を入れたタンブラーです。保温機能があれば数時間経っても湯気が出るほどの温度でキープできるので、蓋を開けて飲まれる際にタンブラーを鼻の下から少し離したところで持ち、湯気を吸い込みます。そうすることにより、鼻の粘膜が蒸気によって潤い、乾燥を防ぐことができます。

保温機能&蓋がしっかりと締まるものがオススメ!

サーモスタンブラー

私がいつも使っているのは、保温機能はもちろん、蓋の部分がしっかりと締まるものです。機内では気圧の変化や、揺れなどにより一部のタンブラーでは中身が漏れ出す危険があります。おすすめは、蓋の部分がシンプルな作りで、回してしっかりと締めることができるものです。大きさも大き過ぎず、350ミリリットルくらいまでのものが嵩張らずおすすめです。

② LED読書用ライト(小型リーディングライト)

LED読書灯

2点目はこちら!直径15センチ程度の小型LEDリーディングライト(読書灯)です。ライトは、ボタン電池1つで作動し、長時間使用することができます。私の場合、1年以上頻繁に使っていますが、まだ電池を替えたことは一度もありません。LEDライトなので寿命が長いのだと思われます。また、ライトの反対側の先端がクリップになっており、いろんなところに挟んで使うことができます。座席のシートポケットや、読んでいる本や雑誌の上に挟むことも可能です。

周囲を気にせず手元を明るく!目の疲れも半減。

機内にはもちろん各席の頭上に読書灯があり、自由に利用することができます。ただ真っ暗の機内で周りの方がお休みになられている中、自分の席だけ読書灯をつけるのが気になる。という方もいらっしゃるかと存じます。そんな私も、まさにその一人です。

しかも機内の読書灯は、自分の座席だけではなく、左右、前後など近くのお席も多少照らしてしまうのです。そして何より明るすぎる。こんなに明るくなくていいのに、眩し過ぎる。逆に目が疲れてしまう。といったようなこともあります。

そんな時に便利なのが、この小型用のリーディングライトです。小さいので本当に光が必要な手元や、呼んでいる本だけを照らしてくれます。周囲に光が漏れる心配も少ないです。手元だけを照らしてくれるので目に直接、光が当たらず、目の疲れも半減しているように感じます。

日本だと雑貨屋さんや、ホームセンターなどで販売されているのを目撃しましたので、もし見つけられた際には今後のご旅行のお供としていかがでしょうか?

③ ブルーライトカットメガネ

ブルーライトカットメガネ

3点目も暗い機内で目を守ってくてるものです。それはブルーライトカットメガネ。現在多くのメガネ屋さんで販売されています。スマホやパソコン、テレビなどから発せられるブルーライトと呼ばれる目に負担をかける光をカットしてくれる優れものです。私はパソコンで作業する時などは出来る限り、このメガネを着用するようにしています。

機内エンタメを楽しみながら目を守る!

このブルーライトカットメガネがなぜ、機内で役に立つのかと言うと、飛行機をご利用される多くのお客様は機内エンタメ(映画やドラマ)などを個人用モニターでフライト中、楽しまれます。機内は基本的に1度目のサービスが終わると照明が落とされ薄暗い〜暗い状態となります。そんな中で小さい個人用モニターを見つめ続けることは目にかなりの負担を与えます。またこれに加えて先述した通り乾燥した機内では目も乾燥しているので、ブルーライトの刺激+目の乾燥という2つの大敵に晒されます。

そこでこのブルーライトカットメガネは、大敵の1つ光の刺激から目を守ってくれます。実際、暗い機内の中で映画を数本観ていたら、目がショボショボしてきて、目的地到着後には目がすごく疲れていた。ということはないでしょうか?もちろん目薬などをこまめに使うことも大切ですが、同様にブルーライトへの対策も必須です。私の場合、このメガネを使うようになってから、目の疲れが半減した感覚があります。

機内のスクリーンは、明るさの調整も出来ますので、機内が暗くなったら明るさを一番弱いものにして利用されることをオススメします。

オシャレなデザインもたくさん!価格もお手頃です。

最近では多くのメガネショップなどでも度の入っていないブルーライトカットメガネが展開されています。おしゃれなものからシンプルなものまで、幅広いラインナップがあります。私の場合、カナダで購入したので残念ながら日本のようにたくさんの種類から選ぶことはできませんでしたが、日本の場合、度が入っていないブルーライトカットメガネは比較的、お手頃な価格で販売されており、自宅用や会社用、携帯できる旅行用のものなどいくつか持つのも便利です。自宅ではシンプルな物、会社や出先ではおしゃれな物など、使い分けも楽しそうです。

④ フード付きパーカー(前開き)

フード付きパーカー

4点目は機内持ち込み定番と言っても過言ではない、便利なフード付きパーカーです。ここではフード付きというのが肝心です。定番の体温調節の為に着脱し易いパーカーを機内に持ち込むのは、説明するまでもないかと思いますので、今回はそれ以外のオススメの使い方をご紹介します。

フード部分にそれ以外の部分を収納し、枕にする。

フード付きである意味がここで発揮されるのですが、機内で提供される(ぺちゃんこな)枕、100均などで販売されている空気を入れることで膨らむ旅行用エアピローなど、機内で使う枕オプションはいくつかありますが、オススメは持参したパーカーのフード部分にそれ以外の部分を収納し丸めて枕にする方法です。機内で提供される枕よりはるかに快適で、厚みもありますし、エアピローよりも柔らかく肌触りもいいはずです。(※汚れる可能性もあるので、お気に入りのパーカーを使うのはおすすめできません。)

別途、機内用枕を持参する必要もなく、旅行後は洗濯機で洗えばOKなので荷物を減らしたい方や機内で提供される枕などでは物足りない方は是非試して頂きたい方法です。

ブランケットやひざ掛け代わりにも。

もちろん、パーカーは着用したり枕として使用せずとも、ブランケット的に使うこともできますし、お化粧室に行く際に肩から羽織るなど、1枚持っておくと安心です。また旅行先の天候や温度は、実際に現地に着いてみないことには分からないことも多いので、現地での念のための1着として持っておくにもちょうどいいです。私はユニクロのストレッチが効くフード付きパーカーをよく持参しますが、オススメは機内で着用しても窮屈にならないストレッチの効いたパーカーです。そして色は汚れの目立たないグレーや黒、ネイビーなどがオススメです。

⑤ アルコールスプレー・消毒グッズ

カード型除菌スプレー

現在ではほぼ全員が持参しているのではないかと思う、消毒グッズが5点目です。私は機内に乗り込むとまず自分の座席周り、個人モニター、トレイテーブルなどをアルコールシートなどで除菌するようにしています。

機内の窓をアルコールシートやアルコール成分を含む製品で拭くと、窓に施されている特殊な加工にダメージを与える場合があるので、控えるように忠告している航空会社もありますので、窓はアルコールで除菌するのは控えるのがよさそうです。

アルコールスプレーでオススメは、カードケース型!

アルコールスプレー

私が最近使っているのは、上記の写真のようなカード型の消毒スプレー(アルコールスプレー)です。容量は15ミリリットルと少量ですが、ポケットに入れても嵩張らず、機内持ち込みの1容器100ミリ以下という基準も難なくクリアするのでオススメです。そして、蓋部分が完全に固定されているので、気圧の変化や揺さぶっても漏れ出す心配がありません。

アルコール消毒スプレーを購入する際には、アルコール分70%程度のものが除菌には有効ですので、その点も確認して購入するようにしています。スプレー型の場合、ティッシュやペーパータオルがあればそれに吹き付けて、アルコールワイプのような使い方もできます。写真のものはカナダで購入したもので、爽やかな香り付きのものです。アルコール濃度は70%となっています。

オンラインで探してみましたが、日本ではカード型除菌スプレーはあまり人気が無いのか、上記の商品だけしか見つけることができませんでした。もしかすると店頭では、販売されているかもしれません。

香り付きの除菌スプレーも機内では便利!

日本では無臭、もしくはアルコールのきつい匂いだけの除菌スプレーが多いですが、海外の製品では色々な香りがついたものが人気でたくさんの種類が販売されています。その中で私は、ラベンダーの香りのするドクターブロナーというブランドの除菌スプレーがオススメです。私がフライトに乗務する際に持参していたのもこちらのスプレーで、ラベンダーの優しい香りがして、他のクルーからも好評でした。日本帰省時には、よくお土産としても購入していました。59ミリリットルなので機内持ち込みも問題ありません。

ハワイや北米のオーガニック系商品を扱うスーパー「ホールフーズ」などで販売されていて、海外製品でイメージするきつい香りではなく、日本人にもオススメできる優しい香りとなっています。日本ではLOFTで販売されているのを一度目撃しました。

で、なぜ香り付きの除菌スプレーが機内持ち込みにおすすめかと言うと、それは機内のお化粧室を利用する際、そして自分自身が利用した後に匂いが気になる際、消臭スプレーとしての役割を果たすのです。機内サービス後や、到着前は機内のどの化粧室も長蛇の列ができることが多くあります。その際に、香り付きの除菌スプレーを使用前と使用後にシュッシュとするだけで安心感があります。

一番、簡単で便利なのはやっぱり除菌シート。

スプレー型の除菌グッズをこれまで紹介してきましたが、機内に持ち込む場合、液体物は1容器100ミリリットルまでという決まりがあり、透明のジップロックにまとめて入れてセキュリティーチェックを通る必要があります。そういったことが面倒くさい場合には、やっぱりアルコールシート、除菌シートが便利です。座席周りを消毒する際にも、そのまま拭くことができますし、洋服や持ち物に何かが飛んでシミになりそうな時も、除菌シートがあれば応急処置的に対応することもできます。

除菌シートを購入する際も、除菌効果のないただのウェットシートが除菌シートの横に陳列されていたりしますので、注意して購入されてくださいね。

ちなみに日本ではキレイキレイの除菌シートを大量に購入してカナダに持ち帰りましたが、すでに全部使ってしまい、現在はカナダの結構ベタベタする除菌シートを使っています。笑

まとめ

ここまで機内に持ち込むと便利なものを5点紹介させて頂きました。以下、まとめです。

  • 保温機能付きタンブラー(魔法瓶)
    ➡︎こまめな水分補給、喉や顔、鼻の粘膜の乾燥を防ぐ
  • 読書用LEDライト
    ➡︎周囲を気にせず、手元を明るくできる。目への負担が少ない
  • ブルーライトカットメガネ
    ➡︎暗い機内でスクリーンを見る際に、目の負担を軽減する
  • フード付きパーカー(前開き)
    ➡︎体温調節に便利。ブランケット代わりや枕代わりにもなる
  • アルコールスプレー・除菌グッズ
    ➡︎座席周りの除菌、化粧室の消臭対策にも

近い将来、海外渡航が解禁され、多くの方がご旅行や、ビジネス、規制などで飛行機を利用する場面が多くなるかと思います。そんな時にこの記事で紹介したものが少しでも参考になれば幸いです。1日でもはやくそんな日が来ることを願っています。

機内でのおすすめ座席やNG座席についてはこちらの記事も是非ご参考ください。


ホーム » 【CAが教える】機内に絶対持ち込むべきオススメ品・5選!

コメント

タイトルとURLをコピーしました